2016年5月24日火曜日

オベリスクに会いたくて 【山梨県 鳳凰三山】 (前篇)

自分が山を初めて間もない頃買った本に「日本百名山 登山ガイド」があります。この下巻の表紙にあったのが、南アルプス鳳凰三山の一角、地蔵岳のオベリスクでした。

あまり山の種類も知らなかった自分としては、この写真が衝撃的で、日本にこんな場所あるのかよ!?って思い、いつかは登ってみたい場所の一つとなりました。

ただ、いざ山を始めてみると南アルプスは北アルプスに比べ地味なのと、山深い印象からしばらくの間は候補から外れていました。

しかし、GWの前半に空きができ、どこに登ろうかと久々にこの本を手に取ると当時の衝撃を思い出し、今回の目的地としました。

では、久々の山行ブログ綴っていきたいと思います。

「鳳凰三山 (薬師岳 観音岳 地蔵岳)」 最高峰は観音岳 2840m
*写真は地蔵岳のオベリスク

4/29 夜叉神峠登山口→夜叉神峠→辻山→南御室小屋(テント泊)
4/30 南御室小屋→薬師岳→観音岳→地蔵岳 ピストン
5/1 南御室小屋→辻山→夜叉神峠→夜叉神峠登山口

<1日目>

スタートは定番の夜叉神峠登山口。今年は雪が少ないと言えども初めての山で残雪具合もわからなかったので危険度の低いコースにしました。
あと、オベリスクを最終目的地にしたかったのも理由の一つです。

GW初日という事で県警の人たちが来ており、入山する人に注意喚起のチラシを配っていました。
御苦労様です!!

初日は南御室小屋まで。
基本樹林帯ですが、時折視界が広がり白根三山(右から北岳、間ノ岳、農取岳)が臨めます。写真は杖立峠から少し先に行った場所です。

苺平に到着。この辺りからやっと雪路に。でも、傾斜はゆるいのでアイゼンは必要ありませんでした。

この苺平に着いたのがまだお昼前。このまま小屋に最短で向かうと早すぎるので、「山と高原地図」に展望良好と書いてあった辻山に寄り道してみる事に。

はひ~、何故か辻山までの道はトレース無し。日も高くなり雪もゆるめで常に踏み抜きラッセル状態。深い場所では腰くらいまで埋まります。
短い距離でしたが思った以上に体力を持ってかれました。
冬場はほとんど行く人いないようですね。



でも、苦労した甲斐ありました。
辻山からはこれから向かう鳳凰三山、仙丈ヶ岳、甲斐駒、白根三山の大パノラマ!南アルプスは初めてだった事もあり感動!!
この感動があるから登山は止められない!

辻山からの絶景を堪能した後、南御室小屋でテント設営。

今回は先日買い替えたばかりのアライテントの新作オニドームを初実践投入。

内張りの入口側が少し凹んでいることで、フライシートを出っ張らせること無く、大きな前室を確保できるのが魅力で購入してみました。

売り文句の通り設営のし易さや前室の大きさ、居住部分の快適さは文句の付けようが無いですが、テントの形が台形で長辺部分が長めになっているので、同収容人数の一般的なテントに比べて広めな設営面積が必要なのが難点だと感じました。

なので、山岳用テントとしては及第点。今後は山には持っていかずベースキャンプ用のテントになりそうな気がします…。
山道具は実際現場で使ってみないとわからない事が多く、難しい買い物ですね。

南御室小屋は携帯が通じないので、通じる場所まで散歩に行って帰って来てみるとテン場はほぼ埋まっていました。
さすが、晴天のGW初日。

テントで快適に過ごすにはテン場に到着するのは早過ぎるくらいがちょうど良いかも知れません。

この夜はGWには珍しい強い寒気が来ていて手元の温度計で気温-6℃まで低下。寒気が来ることはわかっていたので上下ともダウンを持っていましたが、足先の防寒が疎かになっており寒くてあまり寝付けませんでした。

さて、明日はいよいよ地蔵岳オベリスクまでの鳳凰三山縦走!
天気も良さそうなんで楽しみです。

(後篇)に続く!

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